本研究会は、開発途上国向け医療機器の開発を検討されている医療機器メーカーやものづくり企業様と共に課題解決に向けた研究開発に取り組みます。開発途上国ならびに日本国内における医療施設および医療機器に精通するメンバーで構成されており、販路拡大のうえで必要となる調査、人材の紹介、コンサルティングなど、多岐にわたる支援が可能です。現地の臨床ニーズに即し、且つ現地の環境に適した医療機器を開発し、開発途上国にて長年使用される医療機器の開発を目指します。
これらを達成することで、国連の掲げるSDGsの17のゴールのうち、「3. すべての人に健康と福祉を」、「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」、「10. 人や国の不平等をなくそう」、「17. パートナーシップで目標を達成しよう」※に関与し“No one will be left behind”の実現に貢献できるものと考えます。
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開発途上国では質の悪い電気が医療機器の稼働状況にも多大な影響を及ぼしています。頻発する停電や定格電圧の±15%以上にも及ぶ電圧変動により、多くの医療機器が故障します。開発途上国に存在する医療機器の約8割は日本含む海外ドナーからの援助により供与されたものと言われますので、日本人にとっても決して他人事ではありません。医療機器の稼働率を高く保つためにも、不安定な電源から医療機器を保護する装置・システムが求めています。AVRやUPS等が考えられますが、医療機器に搭載・付属させる、もしくはコンセント付近に設置することを考えると、小型・軽量化されなければなりません。近年は太陽光発電を利用するイノベーションも生まれています。このような開発アイデアを一緒に考えてくれる企業を希望します。
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近年話題となっているDX化が世界中で進む中、開発途上国では、リープフロッグ型発展を遂げる開発途上国が増えています。インフラが整っていない状況で、デジタル技術を始めとする新サービスが先進国を跳び越す勢い(いわゆる“リープフロッグ=カエル飛び”)で広まることです。開発途上国のように「人材・もの・カネ」のリソースが限られた環境下では、本来はさらなる効率化・可視化が必要になりますが、劇的に状況を変えるような改善の糸口が見つけられないのが現状です。一緒にアイデアを出し、デジタル化により開発途上国の発見に寄与したいと考えている企業を希望します。対象は病院の医療情報システム・医療機器管理・医療画像管理・遠隔医療などを想定しています。
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開発途上国で医療機器の稼働率が下がる原因の1つに、教育の問題があります。医療機器のトレーニングが不十分なことから、誤使用による故障、故障を恐れて使用されないなど、学ぶ機会が限られていることが問題となっています。医療機器の使用・日常点検方法を学びたい医療従事者や、トラブルシューティングを学びたいエンジニアを対象としたオンライン教育やeラーニングなど、開発途上国の方々へ学びの場を与えることにご協力いただける企業を希望します。
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